INTERVIEW

〈靴修理やデザインなど多彩な知識を持つ〉RESH. イ ミンジさん

靴磨き女子部が様々な業種で活躍する女性にインタビューするシリーズ。
今回は、RESH.のイ ミンジさんにお話を伺いました。


【RESH.】 「靴を修理して履く文化を創る」
「RESH.」とは、靴メンテナンスの最上級店です。
全国有数のデパートや商業施設などにある靴集英業態で、確かな技術と修理部材の数が魅力。
常にお客様のご期待に応えられるように、特注の機械を開発、オリジナル商品の開発やイギリスを中心に海外から工具を取り寄せてメンテナンスを行う、他社では真似のできない方法を行うのが強み。
〈RESH. 公式HPより引用〉https://resh.tv/



ー現在のお仕事内容を教えてください。
お客様が来店されたときの靴修理の受付、革靴のオールソール(靴底全体を交換すること)のご相談とお客様が履いている靴のクイック修理作業、最近はスニーカーの修理など、幅広いジャンルの修理依頼を受けています。
※現在は、RESH.本部内でデザインやグラフィックの担当をされています。


ー今のお仕事をするようになった経緯を教えてください。
私は小さいころから「~になりたい!」という夢を多く持っていました。
韓国の大学で視覚デザイン科を専攻して、その時にキャラクターのデザイナーになりたいという夢を持ちました。
大学でデザインを学んでいく中で、小学生のころに抱いていた「靴のデザイナーになりたい」という夢をふと思い出しました。卒業後には、靴のデザイナーになりたいという気持ちが大きくなり、日本への留学を決意しました。
1年間、日本語学校に通い、靴の専門学校にも入学しました。専門学校でデザインや靴のことを学び、日本でデザイナーになることの難しさを感じると同時に、靴の細かいパーツや構成など、靴本体の仕組みに対しての興味を持つようになりました。
もっと靴のパーツや構造、さらに修理の技術も学びたいと思い、現在働いているRESHへ入社いたしました。

イさんの自作ペイントスニーカー①
イさんの自作ペイントスニーカー②

とても綺麗なデザインです。。
スニーカーの色に合わせたデザインの配色が、ぴったりマッチしていて素敵です!!


ーご自身のお仕事で、一番のやりがいは何ですか?
お客様の希望通りに修理ができて、引き取りの際に、「すごい!自分の靴じゃないみたい!きれいに仕上げてくれてありがとう!」と言われた時、そしてお客様の笑顔を見た時にやりがいを感じます。


ーご自身の生活の中で、物を大切にするために習慣としていることがあれば教えてください。
私自身、そこまで細かい性格ではないので特にありませんが、物を決まった場所に戻していたらいつの間にか習慣になっていました。そのおかげで失すことがないので結果的に物を大切にできていると思います。


ー休日の過ごし方を教えてください。
家でシマリスを飼っているので一緒に遊んだりケージの掃除をしたりして、休日を過ごしています。
また、家の近くに映画館があるので、映画を見ておいしい料理を食べに行くこともあります。
天気が良い日だと、公園でバドミントンをしたり、絵をかいたりもしますね。
あとはゲームが好きで、ゲームをして休日を過ごすこともあります。

ペットのシマリス


―靴は何足くらい持っていますか?
40足ほど持っていましたが、引っ越す前に古くなっている靴を捨ててしまったので、現在は20足ほどしか持っていません。靴を捨てた後にRESH.へ入社して、「靴ってこんなものまで修理できるの!?」と知り、捨てたことを後悔しました。


ー1番お気に入りの靴は何ですか?
中学2年生の時、お小遣いを貯めて購入したアディダスのスニーカーです。
紐を結ぶタイプの靴よりも、マジックテープで留める靴が好きだったので、キッズサイズの
ものを買いました。自分の足が21~22㎝で良かったです。


ーご自身の靴の保管や靴箱のレイアウトなど、こだわりをお聞かせください。
あまりこだわりはないのですが、特に夏は湿度に気を付けて除湿剤を靴箱に入れて保管します。

ー足元やファッションでこだわりはありますか?
こだわりは靴下です。
「ファッションの完成は靴」と言う人がいますが、自分はいくらオシャレな靴を履いても靴下が合わなかったらそのファッションはまだ未完成のままだと思っています。
なので私は靴下にこだわっていて、色々なデザインの靴下をコレクションするのが好きです。

靴だけでなく靴下にも意識を向けてファッションを楽しむところに、イさんのおしゃれさと遊び心を感じます


ーおすすめの靴やアイテム、または挑戦したい靴やアイテムをぜひご紹介ください。
韓国では最近、レトロファッションが流行しています。
レッグウォーマーやミドルブーツなどが流行っていますが、まだ挑戦できていません。
リネン素材を使用したブーツが出ているので、それを買ってみたいと思います。


ー今後の展望をお聞かせください。
今の仕事で様々な技術や知識を吸収し、日本で自分の靴のブランドを立ち上げたいです。
35歳までにできたらと考えています。また、店舗には靴に関する作業ができる工房スペースも併設したいです。
作業に使うのはもちろん、カフェとしての活用など、たくさんのお客さんに興味を持ってもらえるような空間を作りたいです。


ーご紹介可能なSNSアカウントがございましたら教えていただきたいです。
Instagramにて自分が行った靴修理を、日記形式で書いています。
ぜひ見ていただけると嬉しいです。(笑)
Instagramアカウント【@1205_ming

靴を理解するために現在のお仕事をこなす真摯な熱意や休日の過ごし方。
今後の展望についても深くお話しいただき、聞いていてワクワクするお話ばかりでした!
イさん、本日は貴重なお話ありがとうございました。


2023-10-20 | Posted in INTERVIEWComments Closed