アナウンサー
~靴磨きでエールを送る~
フリーアナウンサー新谷明美さん
靴磨き女子部が様々な業種で活躍する女性にインタビューするシリーズ。
今回はフリーアナウンサー新谷明美さんからお話を伺いました。
ー今のお仕事についておしえてください。
18歳からフリーアナウンサーとして活動しています。現場で次のご縁をいただくなど、人のめぐりあわせに生かされ、テレビ番組・セレモニー・イベント・婚礼・ナレーション、トークショー、歌のお姉さんなど、ジャンルもさまざまに、お求めいただける現場で精一杯努めて参りました。
声色に気持ちをのせてその世界観や雰囲気を作ることを大切にしています。
ー夢は【アナウンサーになること】
小学5年生の時に全校放送で喋る機会があり、恩師や友人が褒めてくれたのがきっかけです。
卒業していく6年生に向けた思い出映像を流す、ほんの数分の出来事でした。
「人が喜ぶ情報を伝えて、自身もこんなに幸せになれるなんて!」と嬉しくてたまらなかったことを覚えています。
その瞬間に「言葉は人を動かすものであり、贈り物にもなる」ということを実体験し、
“アナウンサーになりたい”という夢を持ち始めました。
19歳から北海道版のめざましテレビのレギュラーでお世話になったことをきっかけにニュース・天気・交通情報・視聴者さんからのメッセージ紹介など、報道の礎となる経験をさせていただき 、夢である“アナウンサー”としての第一歩を踏み出しました。
20代前半でだんだんとヒールを履く機会が増え、悩み事が多い足に牛革を使用したパンプスを買いました。 ちょっと背伸びした買い物でしたが、だんだんと足に馴染み、公私ともに欠かせない【おでかけの相棒】へ――。 以降4回、かかとの修理をしたり、装飾を直したり…職人さんにも靴で覚えていていただけるほど愛でました。
数年が経過し革製品のすばらしさを最初に教えてくれた相棒とサヨナラするときは、何度もゴミ袋から出し入れし、思わず合掌しました。笑
余談ですが・・・
冬底を貼り(北海道では雪氷上を歩けるように滑り止めのソールをはって冬仕様にします。道外の方にはびっくりされます)真冬でも 支えてくれたことを忘れません。
ーご自身のお仕事の、一番のやりがいは何でしょうか。
人の笑顔がうまれる瞬間に出会えた時。
感情の琴線に触れられたと思える時です。
自分の夢がうまれた日を心の軸に持ち続けたいと思っています。
ー日々の暮らしの中で心がけていることは?
目の前のことを精一杯やることです!
日常の衣食住に幸せのひとさじを加えることも大事にしています。(コーヒーを丁寧にハンドドリップで淹れる、ご褒美甘味を食す、温泉に浸かりにちょっとした小トリップ、ちょっと高級なお醤油を使ってみる、など)
ー休日の過ごし方を教えてください
休日はパン屋さんが大好きな息子と家族でブランチに行き、おいしいコーヒーを飲むことからスタートします。
自宅の防音室にこもり発声練習の一環で1人カラオケ(十八番は平原綾香さんのJupiter) をすることもしばしば。 湯船にゆっくり浸かってスマホテレビ時間を満喫したり、 酵素浴や足裏樹液シート、温灸などを組み合わせたりして、自分の身体を自分で労わります(笑)
ーパン屋めぐり、おいしいコーヒー、一人カラオケなどどれも素敵な休日の過ごし方ですね!
ー新谷さんのお持ちの靴についてお聞かせください。
現場衣装に合わせて靴も変えるので、50足ほど持っています。
でもそこまで増えた一番の理由は25センチの私の足が入る靴がなく、足が入ったら即買い!の日々をしていたからです。
今はこだわりの一足を大事になじませていく方向にシフトしています。
2人の子供を授かり、最近はもっぱらスニーカーやフラットパンプスですが、「ヒールの高さはプライドの高さと比例する」なんて言われるように、ここぞ!という場面には靴でも気合を入れたいです。 ブランドを語れるほどのこだわりはまだありませんが、第二回北海道靴磨き選手権のMCにむけてCOACHの革パンプスを新調しました。
磨いて自分好みに育てていくのもいつかしてみたいのですが、女性用の本革靴のデザインが、ローファーやフラットシューズだけでなく、様々な形状やカラーがあったらいいのになぁと妄想します。
育てるパンプスをプロデュースするのが夢の一つです。
ー 一番のお気に入りの靴、レザーアイテムはありますか?
一番のお気に入りのレザーアイテムは名古屋市のレザー作家さんにオーダーしたキーブレスレットです。
キーホルダーとしての役割はもちろん、ワンマイルのお出掛けなら、腕に通してそのまま出掛けられる優れもの! 名前の刻印入りで、最初との色の違いは家族の年輪にも感じられますし、芯のある柔らかさ、質感、どれをとってもやっぱり革って最高だと感じさせてくれるアイテムです。
ー普段、靴やレザーアイテムのお手入れはしますか? また、ケアをする上でのこだわりなどあれば教えてください。
夫の靴を磨いたり、小物のレザーアイテムは油分を足したりして、ケアを行っています。
靴磨きが大好きになったきっかけが、週に一度、エールを込めて、夫の靴を磨くことでした。
汚れを落として、保湿して…女性のお化粧にも通じる感覚と、磨いた後応えてくれる革靴に「育てている感」を感じ、すっかり虜に。
いろんな方に稀有な方ですね。と言われ、初めて周りの女性が靴磨きと縁遠いことを実感しました。
第一回北海道靴磨き選手権に妊婦で参加し、親にもびっくりされました。
選手権がきっかけで出会えた、Mモゥブレイのクリームにはびっくりしました。
どうしても靴クリームって油分の匂いが強い印象があったのですが、ミツロウが香るのでしょうか…アロマのような自然の香りで 靴磨きをしながら心もほぐれるような気がします。何より伸びが良くて、使っていて気持ちが良いです!全シリーズを揃えていきたいなと思っています。
新商品の表面を均一に整えることで一層艶出しをしやすくしてくれるというミラーフィニッシャーが今特に気になっています。
ー新谷さんの考える“靴磨き”とはなんですか?
靴磨きを独学で始めた分、正解がわからないな…と思っているのですが、 お化粧や髪型、ファッションと同様に「正解を決めるのは自分」なのだと最近思うようになりました。
どこをどう光らせたい…!など、理想通りに出来たらいいのですが・・・。
自分の気持ちがのって【うまく出来た!】と思えば合格なのかな…と言い聞かせています。
ーご自身の靴の保管や靴箱のレイアウトなど、こだわりをお聞かせください。
靴箱の除湿を行い、保管環境を整えています。また、箱に入れている靴は、箱に入れた状態でも何が入っているかを分かるように表面にイラストでどんなデザインかを書き添えるようにしています。季節に応じて靴箱の中の靴を入れ替えて、季節ごとにあった靴を楽しむようにしています。
ーファッションとして靴はどう捉えていますか?
全体のバランスを最終的に決めるのが、足元だと思っているので靴は私にとって一番重要なポイントです。靴を決めてからお洋服を決めたり、靴下をチラ見させるためにジーンズの丈を変えたりしたこともあります。
ファッションも【その日のテーマ】などを設けて実践できると、自己満足ですが心が満たされますよね!
ーおすすめのアイテム、または挑戦したいアイテムがあればご紹介ください。
靴磨き女子部でも掲載がありますが、キサキシューズさんをはじめ、革靴のオーダーを手掛けていただける作家さんにいつか世界に一足だけの自分の靴をお願いしてみたいです。
また、主要都市とネットにショップがあるear PAPILLONNER(イアパピヨネ)さんは、革をあしらった製品をたくさん扱っているので、今使用しているバッグのほとんどはこちらのものです。
ー今後の展望はありますか?
mikke niko (笑顔が生まれる瞬間を一緒に見つけに行こう)
幼い頃弾ませた声で放った「みっけ!!」
そのワクワクをいつまでも感じられる世の中にしたいという気持ちから、
上記をコンセプトに屋号をミッケニーコとし、新しい一歩を踏み出したところです。
声を生業とする日々に加え、仲間で絵本プロジェクトを立ち上げたり、イベントを企画したりと、 ワクワクを享受するだけでなく、発信する側にもなっていけたらと思っています。
新谷さん、本日は貴重なお話をありがとうございました。
公式HP akemi-niiya.com(2023年10月開設予定)
Instagram https://instagram.com/akemi.niiya?igshid=NGVhN2U2NjQ0Yg==
新谷さんがMCをつとめる「第二回札幌靴磨き選手権大会」
インタビューにご協力くださった新谷さんがMCをつとめる、北海道の靴磨き自慢が集まる「北海道靴磨き選手権大会」が開催されます。好評だった前回に引き続き、第2回目の開催です。
ぜひこちらも注目していただけたらと思います。
https://www.daimaru.co.jp/sapporo/topics/2_27.html