INTERVIEW

シューズデザイナーJUCO.さんの「履くと特別な気持になる靴」

こんにちは、しじみです。

現在はM.mowbrayとコラボレーションもさせて頂いているお取引先さまでありながら、
私個人としても以前から憧れのシューズデザイナー、
JUCO.さんにインタビューさせて頂きました!

 

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「履くと特別な気持ちになる靴」
この靴を履くと、どこか素敵な場所へ連れて行ってくれそうな、
一緒にどんな服を合わせようか、考えただけでわくわくさせてくれる。
見ているだけでも嬉しくなっちゃう。
それが、JUCO.さんの靴だと感じます。

 
もともと靴に興味があったわけではなく、ファッションが好きだったそうですが、
美術大学に在学中から真っ白いキャンバスの靴にペイントして、
お友達にプレゼントしたりもしていたそうです。

そんななか、ターニングポイントとも言えるきっかけが、
靴をテーマとした卒業制作でした。

卒業後も研究生として在籍し、
より本格的に靴作りを始めます。

 

 

今回はなんと、
そんな貴重な作品も見せて頂くことができました!

 

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左の作品が卒業制作、右が研究生の時の作品です。
特に右の作品の「プードル」という型は、
今でも使われるJUCO.さんの代表的な作品です。
そして2006年9月2日(靴の日)より、
JUCO.として本格的にブランドをスタートさせます。

 

今年でちょうど10周年となる現在のお仕事内容はというと、
靴のデザイン画を毎シーズン14~15型ほど起こす事から始まります。

そしてそのデザインをもとに、数名の職人さんに仕事をお願いしているそうですが、
デザインごとにお任せをする職人さんを選び、
作業工程を考えて次の仕事を割り振るという生産管理がメインとのこと。

それぞれの個性ある職人さんにお仕事をお願いするには、
まず現場を知ることが大切です。

職人さんと話すことでこんなこともできる、
あんな風に変えたらいいんじゃないか、という新しいアイディアも浮かび、
それが靴をデザインする上でのやりがいになるそうです。

 

やりがいと言えば他にも、
年に2回行っている展示会には関係者や業界の方だけでなく、一般のお客様も招待しているため、
直接反応を知れるのは嬉しいと仰っていました。

 

普段はヒールを履かない、苦手、という方でも、
「JUCO.のヒールなら履ける!」と言ってもらえたり、何度もオーダーするお客さまもいらっしゃるそうです。
また、その展示会では、
お客様が靴選びに悩んでいる最中に履いてこられたJUCO.の靴をお手入れしてあげたり、
より安心してご購入頂けるよう、お手入れ方法のアドバイスや、
修理を承っていることもアナウンスもしているそうです。
そんな靴のお手入れのポイントはというと、
多色や、多様の素材使いをしているデザインが多いので、
ニュートラルカラーでのスタンダードなお手入れがおすすめだそうです。

 

 

また、ケアも修理も小まめにやってあげることが何よりも大切です!
せっかくなので、秋冬コレクションも見せて頂いちゃいました☆

このコレクションのイメージは、
真冬の寒い季節、静まり返った夜から朝の光が差し込むまでの空気感。

10周年というアニバーサリーイヤーということもあり、
初のスタンダードな夜の闇をイメージした真っ黒のデザインもあります。

 

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また、朝の光という部分では、
全身暗めな色のコーディネートにも、
足元にだけ明るい差し色の靴を持ってくるというスタイリングも提案しています。

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明るい~真っ黒のグラーデーションも。

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どれもすごくかわいい靴ばかりで、
終始テンションが上がりっぱなしの私でしたが…笑

JUCO.さんご自身、とてもおしゃれな方。
同世代のデザイナーさんと知り合う機会が多く、その方たちの服を選ぶことも多いとの事でしたが、
取材時も古着だというブラウスに、「YEAH RIGHT!!」のパンツもとてもお似合いでした。

ヒールの高い靴はあまり履かず、
履くとしても6.5cm位までとのこと。

他には、靴をデザインするだけでなくコーディネート提案もお好きで、
コレクションごとのルックブックのスタイリングもご自身でされているそうです。

 

 

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また、ライフスタイルについてもお話しを聞かせて頂きました。
仕事も生活も切り離さないことを意識されていて、
お伺いしたアトリエは兼ご自宅でもあるそうです。

そんなアトリエではスタッフみんなで分担してご飯を作り、
どんなに忙しくても、ちゃんと食べる時間を大切にしているそうです。
それが忙しい時間の息抜きにもなる、とても贅沢なひと時とのこと。

ごはんは炊飯器ではなく土鍋で炊いたり、
ほんの少しの手間と時間の使い方で、より充実した生活が送れるともおっしゃっていて、
つくづく素敵だなと感じさせて頂きました。
他にも、国内外問わず旅が好きで、学生時代から13ヶ国に行っているそうです。

JUCO.さんの靴はどれも特徴的ですが、
エスニックや、フォークロア、時にはブリティッシュな感じもあったりと、
どことなく感じさせられる様々な国の雰囲気や、1つのイメージだけにに縛られないMIX感は、
旅行で得たインスピレーションも反映されているんだなと感じました。

 

 

本当に素敵なJUCO.さんのお靴、
そう遠くないうちに、ぜひオーダーさせて頂きたいなと思います。

2016-08-08 | Posted in INTERVIEWComments Closed