INTERVIEW
≪前編≫下北沢のめがね屋さん【纏オプティカル】島田マイコさん
毎回、様々なシーンで活躍されている女性の方にお話しを伺う、靴磨き女子部のインタビュー企画。
今回は下北沢にお店を構えるめがね屋さん
【纏オプティカル】の島田マイコさん(30代)にお話しを伺いました。
前後編の2回に分けて、ご紹介させて頂きたいと思います。
―まずは現在のお仕事内容を教えて下さい。
マイコさん:お客様のフレームを選ぶお手伝いと、お店の広報もやっています。広報は、ブログやSNSを通じて、イラスト(まんが)でお店の雰囲気や、新作のメガネ、イベントなどの紹介をしています。
また、最初は好きから始めた事でしたが、今ではイラストの仕事も頂くようになり、イラストレーターとしても活動しています。
―【纏オプティカル】さんのHPやinstagramを拝見しましたが、とても可愛らしくて親しみのあるイラストですよね。
イラストは「好きから始めた」とおっしゃっていましたが、めがね屋さんのお仕事をするようになった経緯を教えて下さい。
マイコさん:きっかけは、店長である旦那さんです。元々、別のめがね屋さんで働いていた旦那さんに知り合い、今のお店を始めて、一緒に働くようになりました。
当時はブログ全盛期で、私もお店とは別にブログを書いていたブロガーだったので、その流れでお店のブログも書き始めたんです。
メガネは以前からかけていたけれど、特にこだわりが強かったわけではなかったですね。
〔マイコさんと看板犬のハナちゃん、右は店長のゴーキョーさん〕
―では、旦那さんに知り合った事で、メガネにこだわりを持つようになったということですね。
マイコさん:旦那さん自身もそうですが、初めて選んでくれたメガネが大きなきっかけになりました。
その時、私自身では絶対に選ばないような眼鏡を勧めてくれて、そこからメガネの魅力を知り、メガネが好きになりました。
そのメガネは今でもとても大切にしていますし、お気に入りです。
周りからも一番評判がいいんですよ。
―すごく素敵なお話!そんなメガネを選ぶポイントってどんなところでしょうか?
私自身ほとんどメガネをかけたことがなく、似合わないと思っているんですが…
マイコさん:似合わないと思っている人は、試着が下手なことがほとんどです。
一つには、かける位置がおかしい。本当は似合うメガネでも、正しい位置からズレていたら変に見えてしまいます。
また、慣れていないから照れくささもあって、鏡を一瞬しか見なかったりします。一瞬では似合ってるかどうかも分かりづらいですよね。
他にも、例えばお友達と一緒にお店に来て、自分から「似合わないよね?」って聞いたら、お友達も「似合わないね」って返しちゃう。
そもそもメガネをかけるスタンスが、街でかけるスタンスではないんです。
たとえご近所用だとしても、代官山に出かけられるくらいのメガネを探す気持ちじゃないと、良いなって思えないはずです。
―たしかに…すごく当てはまっている気がします。
マイコさん:あと、購入する時のポイントは、基本的なサイズが合っている事が大切。
良いメガネはかける人に合わせて調節ができるようにできています。
とは言ってもやはり限界があり、大幅に合っていなかったら調整することができません。
例えその場で調整ができたとしても、またすぐに元の状態に戻っちゃうんです。
―それは、靴と同じですね。少しサイズが大きかったり、履き心地を良くしたいと思ったらインソールの使用が有効ですが、あまりに大きいサイズだと調節が難しい場合が多いですもんね。
マイコさん:そうですね。そして、これも良い靴にも同じことが言えると思いますが、
良いメガネは、直したり、メンテナンスをしながら長く使える事を前提に、直せるように作られています。
どんなメガネも直せるかというと、そういうわけにもいかなかったりしますからね。
〔島田マイコさん〕
―では、やはり長い間、例えば10年後もずっと使用できるものが良いものということでしょうか?
マイコさん:長く使えることは大切だし良いことです。
でも、メガネはだんだんと似合わなくなるもの。
だから10年後も同じ物を使えているのが良いのかというと、そういうわけではないと思います。
似合わなくなるのは決して悪い事ではなく、自分が良い意味で変化していくことです。
一つの感覚や型に拘るのも良いことだけど、違う物に興味を持って新しい型を作っていく事は、次のステップに上がることだと思っていて。
その変化につきあえるお店でありたいなと。
―似合わなくなることが、とてもポジティブに感じます!硬く考えすぎずに、今の自分が良いと思う物を選べば良いわけですね。
マイコさんは普段、お客様にお勧めするうえで心掛けていることなどはありますか?
マイコさん:そうですね、1本目のメガネであれば、お客様が安心してかけられるものを意識しています。
「すごくイメージチェンジできる眼鏡」もご紹介しますが、ご本人が落ち着かないようなら、自分の言いたいことは少し仕舞っておきます。
初対面では信頼関係もまだ足りていないと思うので、店員の主張が強すぎてもいけないかな、と。
初めてのお客さまは、ただでさえドキドキしてお店にいらしていると思うので。
まずは、「おしゃれだけど構えずかけられるメガネ」を気に入ってもらえれば嬉しいです。
何年か後にまた来店してもらったら、その時は初めてよりコミュニケーションが取れていると思うので、もう少し突っ込んだアイテムをお勧めします。
メガネは顔だから、安心しないとかけてもらえない。
―そういった所を気にして勧めて頂けると、選んでもらう方も安心できますね。
〔店内でメガネを選んでもらう〕
―ところで、メガネのお手入れはどうすれば良いのでしょうか?
マイコさん:定期的にめがね屋さんに行くことが大切ですね。
メガネは高価な物であっても、使用するうちに絶対にズレが生じてくるので、調整が必要。
めがね屋さんに行けば、調節や洗浄など、様々なメンテナンスができます。
―なるほど、購入したらそれで終わり、ではない。
購入後もずっと付き合っていけるのがめがね屋さんであり、【纏オプティカル】さんだなと感じます。
後編はイラスト事や、お店の雰囲気にも触れてみたいと思いますので、
お楽しみに!
また、【纏オプティカル】さんのHPやInstagramにはマイコさんのイラストがたくさんで、
どちらもすごく可愛いです♪
可愛いだけでなく、メガネの説明も分かりやすいので、ぜひチェックして下さいね!